グリーフケアの風景

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グリーフの渦中より

年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2022

年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2022

こんにちは。グリーフ専門士、寿月です。

昨年も同じ時期にブログを書いています。
(年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ)
よろしければ、合わせてお読みください。

それでは今日も書き進めていきましょう。

取り戻せない時間が恋しい

クリスマス、年末年始、街が華やぐ季節が今年もやってきました。
こちらにたどり着いてくださった皆さまは、この時期をどのようにお過ごしでしょうか。
何も考えられない、という方も多いかもしれません。
外に出るのが嫌になることも、いつにも増して孤独を感じることもあるでしょう。
楽しい思い出に浸ったり、そこからの今を嘆いたり、どうしようもなく哀しみが込み上げてくることだってありますね。
1年を締めくくり、新たな年を迎える。あの人が、あの子が、もういないということを突きつけられるようなタイミングとも言えるでしょう。

私もこの時期は、街から足が遠のきます。イルミネーションの前では無意識に俯いたりして、そうしている自分に気づくのが嫌なんです。家族連れが多く歩く時間帯を避けたり、テレビもつけなくなるし、気持ちが外に向かず、内へ内へと入っていく感覚があります。一人だなあって思いがち。
母がいたら、父がいたら、愛犬ちゃんがすぐ横で寝息をたてていたらどんなにいいだろう。なんで、どうして、あなたが死ななければいけなかったんだろう。どうしようもないことなんだけれど、この時期は特に、納得できなさが込み上げてくる。
クリスマスもお正月もいらないから、ただ普通に、日常を、当たり前に繰り返したいだけなのに、どうしてそれが叶わないんだろう。二度と取り戻せない時間が、ぬくもりが、恋しくて仕方がないです。 
そんなふうに失ったものばかりに目がいってしまうと、気分も鬱々としてきますよね。

外が眩しく見えれば見えるほど、内側の影が濃く感じられる。死別を経験した後のこの時期は、そうなってしまうのも自然なことのように思います。

日本グリーフ専門士協会では、今年も年末年始にオンラインによるわかちあいの会(無料)を開催いたします。

あの人のいない年末年始をどう過ごしていいかわからない。
何もしたくないけれど、何もしない時間に耐えられない。
誰にも会いたくないけれど、一人でもいたくない。

あなたとの時間を、私たちも大切に過ごさせていただきます。

<ペットとの死別> 12月22日(木)20:00~22:00
<きょうだいとの死別> 12月23日(金)20:00~21:30
<対象を問わない死別> 12月31日(土)20:00~21:30
<対象を問わない死別> 1月1日(日)20:00~21:30
<対象を問わない死別> 1月6日(金)20:00~21:30
<流産、死産による死別> 1月8日(日)10:30~12:00
<自死による死別> 1月9日(月)19:30~21:00
<子どもとの死別> 1月10日(火)10:00~11:30


お申し込みはIERUBA(https://www.ieruba.jp/)から。
24時間前まで受け付けておりますが、満席の場合はご容赦くださいませ。
また、個人カウンセリング(有料)、年末年始お申込み可能なカウンセラーがおりますので、希望される方はそちらもご確認ください。

皆さまのこの時期が、少しでも穏やかでありますように。
今日もなんとか。
今をなんとか。



オンラインによるわかちあいの会
https://www.ieruba.jp/WTE/site.cgi?m=coulstfrm&limit=20&offset=0&sort_key=fee
(年末年始の開催のほかに、配偶者やパートナーとの死別、親との死別、10代~20代向けも通年開催しています)

編集後記

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。

オンラインによる「わかちあいの会」(無料)・個人カウンセリングの日程確認とお申し込みはIERUBAへ。

また、グリーフケアを学ぶ第一歩「グリーフケア/ペットロスケア入門講座」も無料で開講しています。支援者として活動したい方はもちろんのこと、グリーフの渦中におられる方にもご参加頂いております。今のご自分の状態を、少し客観視できるようになるかもしれません。私もここから学びはじめました。