グリーフケアを学びたい方 School
ペットロス専門士とは
ベットロス専門士とは、動物たちと死別された方のお話に耳を傾ける同行者(どうこうしゃ)です。
動物との別れの哀しみは周囲に理解されにくく、社会的にもまだ十分認知されていません。
しかし、動物たちと暮らす多くの方にとって、彼らは家族(や子ども)またはそれ以上の存在です。
専門士は、あなたと一緒に大事な存在を慈しむことを大切にします。
あなたの哀しみに想いを寄せ、これからのことも共に考えたいと思っています。
ペットロス専門士の活動の場
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わかちあいの会、研修、執筆監修
ともに暮らす動物たちと死別した飼い主さんの哀しみに、獣医師としてどのように向き合ったらよいのか、悩んでいた時に、協会でのグリーフケアの学びに触れました。
ベーシックコースを受講する中で、支援者として哀しみを抱えた方と向き合うためには、まずは自分のグリーフと向き合うことが大事であることを学び、アドバンスコース、マスターコースへと進みました。
アドバンスでは、ペットロスと飼い主さんが抱えているその他の喪失体験と関わっている場合があると学べたことは、大きな気づきだったと思います。
そして、ペットロスへ理解を広めたいという想いから、トレーナーコースに進み、今はペットロスのベーシックコースを担当させて頂いています。
また、動物とお別れした方を対象にしたわかちあいの会を担当したり、グリーフケアに繋がる絵本の朗読会を専門士の仲間と行っています。
また研修のご依頼や飼い主向けの専門誌の記事の監修をしたり、メディアからインタビューを受けたり、仕事の幅も広くなってきました。
ペットロスケアの活動を通して多くのお仲間と繋がれることは、非常に心強く、私の宝だと思っています。先崎直子
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海外での活動
アメリカのシアトルに在住しています。協会でグリーフケアの学習をしている間に、16歳半の愛犬を見送りました。哀しみは深かったですが、グリーフとペットロスを学んだことや協会の仲間のサポートで安心して哀しみに浸ることができました。
喪失の哀しみの裏にある、見送った家族や動物たちとのかけがえのない時間や思い出、愛情。失っていない大切なものを再発見する機会ともなり、グリーフワークは、いつ、どのタイミングでも、何度でも、意味があると知りました。
養成コースは、知識を得るだけでなく、過去を見直し、抱えていた痛みを解放する事にもとても役立ったと実感します。亡くなった家族や愛犬たちとのかけがえのない時間や思い出、その他、大切なものを再発見する機会となりました。30年以上前に、病院で父を看取った時に、グリーフケアを知っていたら、どんなに助けられたかと思います。
グリーフケアとペットロスケアを学ぶことで、日常出てくる言葉が変わり、周囲とのつながりが、より優しく、深くなりました。
国の文化の中で癒されることもありますが、海外に住む日本人にとって、日本人が主催するグリーフケアやペットロスのケアの場は本当に貴重です。アメリカから協会の活動を広げていきたいと思います。グリスウォルド信子