グリーフケアの風景

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グリーフの渦中より

年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2023

年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2023

こんにちは。グリーフ専門士、寿月です。
今年も残すところあと2週間程となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日の前置きをこのくらいにして、さっそく書き進めてまいりましょう。

ザワザワする心と共に

2023年が終わろうとしていますね。
クリスマスや年末年始に向けて、街は華やぎ、人の賑わいも増していきます。
この時期は特につらいとお話しくださる方、少なくありません。
テレビを観ても、ネットを観ても、なんとなく浮きたった雰囲気があって、
メリークリスマス!とか、おめでとう!が溢れてきて、そのようなものに完全に触れないでいるのは難しいと感じます。

毎年繰り返される行事ごと。
思い出の積み重ね。

あの人がいた頃は……、あの子がいた頃は……、思い出すこと自体が苦しいかもしれません。
あの時はいたのに、今はいない。大切な人や身近な人の不在、変わってしまった状況を、否が応でも突きつけられるようで苦しいかもしれません。
日々をなんとかやり過ごしてきたけれど、募る会いたさに押しつぶされそうになることもあるでしょうか。

私もカレンダーをめくって12月という文字を見ると、ヒタヒタと迫りくる締めくくり感、華やぎを想像して身構えてしまうところがあります。
夫や両親、愛犬のいないこの時期を何年か重ねてきましたが、スーパーで流れるこの時期特有のBGMを聴いては胸が苦しくなり、その道すがら漂ってくる夕餉のにおいに、いつもに増した孤独を感じることもあります。
どうやっても戻らない時間を恨みたくなったり、楽しそうな家族連れやカップルを目にすると、どうして私はその特別な関係を奪われてしまったのかと嘆いたりもします。
外側の眩しさを避けるように内へ内へと入っていって、でも、自分の内側にやっと灯した明かりすら、胸を暗くすることもあるのですよね。


日本グリーフ専門士協会では、今年も年末年始にオンラインによるわかちあいの会(無料)を開催いたします。

年末年始をどう過ごしていいかわからない。
何もしたくないけれど、何もしない時間に耐えられない。
誰にも会いたくないけれど、一人でも居るのもつらい。

あなたとの時間を、私たちも大切に過ごさせていただきます。

【対象を問わない死別】12月24日 20:00―21:30
【配偶者やパートナーとの死別】12月27日 満席となりました
【ペットとの死別】12月28日 20:00-21:30
【きょうだいとの死別】12月28日 20:00-21:30
【対象を問わない死別】12月31日 20:00―21:30
【対象を問わない死別】1月1日 満席となりました
【対象を問わない死別】1月8日 20:00―21:30
【子どもとの死別】1月9日 10:00―11:30

お申し込みはIERUBA(イエルバ)「オンラインわかちあいの会」はこちらから
24時間前まで受け付けておりますが、満席の場合はご容赦くださいませ。
また、個人カウンセリング(有料)、年末年始お申込み可能なカウンセラーがおりますので、希望される方はそちらもご確認ください。

皆さまのこの時期が、少しでも穏やかでありますように。
今日もなんとか。
今をなんとか。

 

編集後記

最後まで読んでくださりありがとうございます。
この時期に同じタイトルでブログを更新するようになって3回目、大切な人と死別した後に重ねてきた時間も私にとって大切なものとなっています。
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2022

〇オンラインによるわかちあいの会(無料)・個人カウンセリングの日程確認とお申し込みは「グリーフサポートIERUBA」へ。

哀しみに寄り添うグリーフケア基礎講座
大切な人や身近な人と死別され、哀しみの渦中にいらっしゃる方にもご参加いただける講座となります。
死別後の暗闇の中、知識が今を生きる支えとなりますように。

グリーフケア入門講座ペットロスケア入門講座
こちらの講座は無料で開講しています。
支援者を目指す方、グリーフケアってなんだろうという方はこちらをどうぞ。
私もここから学び始めました。