グリーフケアの風景 Landscape
年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2024
こんにちは。グリーフ専門士、寿月です。
2024年も残り少しとなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日の前置きをこのくらいにして、さっそく書き進めてまいりましょう。
大切な人がいない季節の中で
先日、大きなお店が並ぶ都会の街に行きました。
どこのお店もクリスマス仕様に飾り付けられていて、とても華やかで、たくさんの人で賑わっていて。
夫が亡くなって4年が経ち、そろそろそういう雰囲気の中でもいくらか落ち着いて過ごせるかと思っていたのですが、私にとってはまだ難しいということがわかりました。
自分だけその雰囲気にそぐわないように思えてしまうというか、きれいなものをただきれいだと純粋に思えないような、楽しい雰囲気をそのままに受け取れない、いたたまれなさというのでしょうか。
どこにも居場所がない感じ。
大切な人と死別するまで、自分が何年もこんな気持ちでこの時期を過ごすなんて想像していませんでした。
なんであの人がいないのに、世界は変わりなく動いているの
こんなにたくさんの人がいるのに、どうしてあの人だけがいないの
やりきれない気持ちが溢れそうになりました。
クリスマスが終わればすぐに年末の華やぎがはじまり、それがお正月へと続いていきます。クリスマスも年越しもお正月もなくなればいいのにと、無茶なことすら願いたくなる。
それくらいにこの時期は、大切な人や身近な人を亡くした方にとってつらい時でもあります。
あの時はいたのに、今はいない。戻ってこない時間が切なく心に迫ることもあります。たくさんの思い出が、かえって心を締めつけることもあるかもしれません。
また、カレンダーが変わり、新しい一年が始まると、人は希望や期待を持って未来を語る事も増えるでしょうか。でも、二度と戻れない日々に思いを馳せながらなんとか過ごしている私達には、自分だけが哀しみを抱えながら、取り残されたような感覚に陥りやすくもなります。
経験してしまったら、経験した後の道を歩むしかない。それがとても理不尽なことのように思えることもあって、年末だから、年始だからと、気持ちを切り替えるなんてできません。
日本グリーフ専門士協会では、今年も年末年始にオンラインによるわかちあいの会(無料)を開催いたします。
この時期だからこそ思い出すこと、込み上げてくる想い、そっと言葉にしてみませんか。
【対象を問わない死別】12月24日(火)20:00―21:30
【ペットとの死別】12月26日(木)21:00-22:30
【対象を問わない死別】12月31日(火)20:00―21:30
【対象を問わない死別】1月1日(水)20:00―21:30
【対象を問わない死別】1月5日(日)20:00―21:30
お申し込みはIERUBA(イエルバ)。「オンラインわかちあいの会」はこちらから。
24時間前まで受け付けておりますが、満席の場合はご容赦くださいませ。
また、個人カウンセリング(有料)、年末年始お申込み可能なカウンセラーがおりますので、希望される方はそちらもご確認ください。
※対象別の会は、来年も毎月定期での開催がございます。
皆さまのこの時期が、少しでも穏やかでありますように。
今日もなんとか。
今をなんとか。
編集後記
最後まで読んでくださりありがとうございます。
この時期に同じタイトルでブログを更新するようになって4年目となりました。
もう4年、まだ4年、変わったこと、変わらないもの
全部を抱きしめて、日々を歩んでいます。
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2022
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2023
〇オンラインによるわかちあいの会(無料)・個人カウンセリングの日程確認とお申し込みは「グリーフサポートIERUBA」へ。
〇「哀しみに寄り添うグリーフケア基礎講座」
大切な人や身近な人と死別され、哀しみの渦中にいらっしゃる方にもご参加いただける講座となります。
死別後の暗闇の中、知識が今を生きる支えとなりますように。
〇「グリーフケア入門講座」「ペットロスケア入門講座」
こちらの講座は無料で開講しています。
支援者を目指す方、グリーフケアってなんだろうという方はこちらをどうぞ。
私もここから学び始めました。