グリーフケアの風景 Landscape
年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2025
こんにちは。グリーフ専門士、寿月です。
2025年のカレンダーが残り一枚となりました。
気持ちがザワザワされている方も少なくないかもしれません。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今日の前置きをこのくらいにして、さっそく書き進めてまいりましょう。
時が過ぎゆくことの痛み
先日、我が家に夫を埋葬した墓苑から封書が届きました。
来年が夫の七回忌であることを記した内容でした。
2026年という文字。「七回忌」という言葉。そこに並んだ夫の名前。
時は戻らないということを突きつけらたような気がしました。
私は彼を残したまま、丸5年を生きて、6年目も生き続けているのだという事実に、戸惑う自分もいます。
それだけの時が過ぎたことを認められないというか、認めたくないというか。
闘病時期のこと、亡くなった日のことがまるで昨日の出来事のように鮮明に感じられて、触れたら血が出るし痛みもある。
けれど、時間は着実に経過していて、夫のいない時間の思い出も私の中に重ねられている。
なんだか随分遠くまで来てしまったというような感覚も併せ持っています。
今を生きているけれど、同時に私は、彼と過ごしたり失ったりした思い出の中を生きてもいて。
その二つを切り離してみたり、切り離したくないと感じたりしながら過ごしているのだと思います。
特にこれからの時期は、双方を目まぐるしく行き来しながら過ごすことが増えるだろうと想像しています。
街に流れるクリスマスソングを聴けば、あの年はこうしていた、あの時は一緒だったと、容易に思い出が浮かびます。
クリスマスが過ぎればすぐに年末年始がやってきて、彼との思い出に浸ると同時に、今はいないという現実を感じざるをえないこともあります。
大切な人の全ては思い出からしか得られない。そこに苛立ちや、腹立たしさもあるかもしれないです。
手を伸ばしたら届きそうなほどに生々しく、こんなにもリアルなのに、過去形で語るしかないやるせなさ。
「つらい」という言葉よりもつらい
「苦しい」という言葉よりも苦しい
表現しきれない気持ちに苛まれて一人佇むあなたに、今年も年末年始のオンラインによるわかちあいの会(無料)のご案内をさせていただきます。
この時期だからこそ思い出すこと、込み上げてくる想い、そっと言葉にしてみませんか。
【ペットとの死別】12月25日(木)21:00-22:30
【男性のためのわかちあいの会】12月27日(土)20:00―21:30
【きょうだいとの死別】12月28日(日)20:00―21:30
【対象を問わない死別】12月31日(水)20:00―21:30
【対象を問わない死別】1月1日(木)20:00―21:30
お申し込みはIERUBA(イエルバ)。「オンラインわかちあいの会」はこちらから。
24時間前まで受け付けておりますが、満席の場合はご容赦くださいませ。
また、個人カウンセリング(有料)、年末年始お申込み可能なカウンセラーがおりますので、希望される方はそちらもご確認ください。
※その他、対象別の会は、来年も毎月定期での開催がございます。
皆さまのこの時期が、少しでも穏やかでありますように。
今日もなんとか。
今をなんとか。
編集後記
最後まで読んでくださりありがとうございます。
私自身、この師走の時期にわかちあいの会があることに支えられた一人です。
誰もいない、音のない家の中で、何度も何度も案内ページを開き「大丈夫。行ける場所がある」と自分に言い聞かせながら過ごしていたことを思い出します。
必要な方に届きますように。
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2022
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2023
*年末年始を哀しみの中で過ごす人たちへ 2024
〇オンラインによるわかちあいの会(無料)・個人カウンセリングの日程確認とお申し込みは「グリーフサポートIERUBA」へ。
〇「哀しみに寄り添うグリーフケア基礎講座」
大切な人や身近な人と死別され、哀しみの渦中にいらっしゃる方にもご参加いただける講座となります。
死別後の暗闇の中、知識が今を生きる支えとなりますように。
〇「グリーフケア入門講座」「ペットロスケア入門講座」
こちらの講座は無料で開講しています。
支援者を目指す方、グリーフケアってなんだろうという方はこちらをどうぞ。
私もここから学び始めました。

